いずれ消えゆくポップンミュージックのために〜45ポ③
さて、なぜいまこんな記事を書いていこうかと思ったかと言うと、表題にあるように、ポップンミュージックがそろそろ終わってしまいそうだからである。
先ごろ「グルーヴコースター」が新しいアップデートを終了するというニュースもあったが、間違いなくゲームセンターという文化は、最近1つの曲がり角を曲がった。
まず、コロナ禍でゲーセン自体が減っている。
私自身、ポップンミュージックを休んでいた9年で、ゲーセンに行ったのなんて数えるほどだからそれも当たり前なのかもしれない。
だが、ポップンをまたやり始めるようになって、以前はあちこちにあったゲーセンが、本当に減ったと痛感している。あそこもない。こっちもなくなった。ここにもあったのに。そんなことばかりである。
体感で7割減ぐらい。元気に見えるのはタイトーステーションぐらいで、逆になんでそんなに元気に見えるのか不思議なくらいである。そのくらい全体的に元気がない。
そして、残ったゲーセンもポップンが置いてない。前にあったところもすでにない。あまりにも昔の記憶が頼りにならず行く先々で置いてないということが多発したので、公式の設置店舗情報を暗記するほどになってしまった。そしてそれは、逆に暗記できるほどに設置店が少なくなってしまったことを意味している。
私は主に東京の西側でプレイすることが多いが、自分以外のプレイヤーを見かけるのは、池袋のラウンドワンか、新宿南口のタイトーステーションぐらいである。それ以外はほぼ独占できる。
しかも、新バージョンUniLabの稼働開始からまだ間もないのにこの状況。一応細々とイベントもやっているのにこの状況。以前ならとりあえず並んで待って何プレイも重ねているプレイヤーがたくさんいたというのに、だ。
もう間違いなくポップンミュージックは終わりかけている。
いや、おそらくずっとプレイしてきた人はここ何年も同じことを感じていただろうと思う。ロケテストも久しくなくなり、他の人にもあまり会わず、企業努力により先細りながらも何とか続いていく状況に安堵し、また不安をずっと感じていたはずだ。
しかし明らかに芳しくない。ここからまた、あの頃のようにポップンが盛り上がることはなさそうだ。この先に見えているのは、初代5鍵beatmaniaのような冷温停止だろうな。
そんな気配ばかりが、誰もいないゲームセンターに漂っている。
(つづく)